最近ETFも購入対象に入りましたので改めてゴールドへの投資方法について考えていきたいと思います。
ETFと投資信託から一つずつピックアップしました。
- GLDM(SPDR® Gold MiniShares Trust)
- SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)(愛称:サクっと純金(為替ヘッジなし))
サクッと純金については為替ヘッジありの商品も存在しますが、基本的に長期保有での運用を目指しているため以下は全て為替ヘッジなしで考察いたします。
比較してみると一長一短
SPDR® ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト (GLDM) | SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド (サクっと純金) | |
種別 | ETF | 投資信託 |
信託報酬 | 0.10% | 0.1838% |
購入手数料 | 無料 | 無料 |
売却手数料 | 0.45% (上限20ドル) | 無料 |
決済通貨 | ドル | 円 |
どちらの商品も市場のゴールド価格と同様の値動きを目指していますので、基本的な動きはほとんど変わりありません。その他の手数料や何建てかが注目ポイントになります。
ETFと投資信託(インデックスファンド)
投資をする上でETFとインデックスファンドの違いについて知っておきたいことは、以下のような点です。
- ETFは上場投資信託と呼ばれ、株式市場で取引される投資商品です。インデックスファンドは非上場の投資信託で、販売会社から直接購入する必要があります。
- ETFは市場の需給によって価格が変動しますが、インデックスファンドは基準価額に忠実に値動きします。そのため、ETFはインデックスファンドよりも価格差が生じやすく、プレミアムやディスカウントが発生する可能性があります。
- ETFは取引手数料や信託報酬などのコストが低い傾向にありますが、インデックスファンドは分配金や税金などのコストが低い傾向にあります。そのため、長期的な運用ではインデックスファンドの方が有利になる場合もあります。
- ETFはリアルタイムで取引できる利便性がありますが、インデックスファンドは決められた時間にしか取引できません。そのため、ETFはタイミングを見て売買できる柔軟性がありますが、インデックスファンドは積立投資に向いています。
長々と書きましたが、ゴールドは分配金がないことや、長期運用を前提とするならばあまり大差はありません。
各種手数料
信託報酬に関してはGLDMの方が優れていますが、売却手数料が発生してしまいます。
私はSBI証券で口座開設しているのですが、購入手数料に関してはどちらも無料となっています。NISA口座での購入であれば、GLDMの売却手数料も無料になりますが、値動きの少ない商品でNISA口座の枠を埋めるメリットはあまりありませんので、特定口座での購入になります。
売却タイミングがそう多くはないとは思いますが、暴落時の現金補充のために実施をすることがどうしてもありえそうです。
ここについても甲乙つけがたい状況です。
一番重要なのは決済通貨
私は、円建てかドル建てかは重要な要素であると考えます。ゴールドの価格はドル建てになるのですが、これを円建てで所有しようとすると為替リスクを負うことになります。
日米の為替レートはどうなっていくのか
金利が高い国の通貨は、金利が低い国の通貨に対して需要が高まります。その結果、為替レートが上昇します。逆に、金利が低い国の通貨は、金利が高い国の通貨に対して需要が減少します。その結果、為替レートが下落します。このように、金利と為替レートは密接な関係にあります。
教科書的には金利の高い通貨の価値が高くなりますので、今後アメリカで政策金利の引き下げが行われ、日米の金利差が縮小していけば円高ドル安になる可能性が高いです。
円高を予想するならドル建てで持っておいた方が無難
以上の内容から、私は今の状況ではGLDMで運用する方がリスクが少ないと判断します。
株式の運用についても一部ETFでの運用を考えているため、円高になったとしてもそのままドルで持ち続けることが可能です。
ゴールドの価格推移は?
少し話は逸れますが、ゴールドの価格は上昇していくと考えています。
- アメリカの政策金利の下落によりドルの価値が下がる:
- アメリカの中央銀行である連邦準備制度が政策金利を引き下げると、ドルの価値が低下します。この場合、金はドルと逆相関の動きをするため、金価格は上昇しやすくなります。
- リセッションによる社会不安から:
- リセッション(景気後退)が起こると、株式市場が不安定になります。この不安定さから、投資家は安全資産であるゴールドに資金を移すことがあります。ゴールドは経済的な不確実性に対する避難所としての役割を果たします.
- インフレは鈍化しているとはいえまだ継続中:
- インフレは通常、ゴールド価格の上昇に寄与します。インフレが進行中であれば、ゴールドは通貨価値の保護として需要が高まります。ただし、最近はインフレ率が緩やかに上昇しているものの、依然としてインフレ圧力があるため、ゴールド価格の上昇が続く可能性があります.
結論:GLDMで持っておく
以上の考察からGLDMでの運用を行っていきたいと思います。現状は含み損になってしまっているため損切りという形になってしまいますが致し方ありません。
今後の上昇に期待したいと思います。
ここまでご覧いただきありがとうございました。読んだ方の何かしらの参考になれば幸いです。
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