こんにちは!投資について勉強していくとリバランスという言葉が出てまいります。リバランスはポートフォリオの健全性を保つために必要な行為ですが、少額で頻繁に行うと売買手数料がかかることになります。今回は、どれくらいのズレがあったらリバランスを実施するのが適切なのかについて考えてみましょう。
リバランスとは?
ポートフォリオのリバランスは、投資家が自身の投資目標やリスク許容度に基づいて定めた資産配分を維持するために行う重要なプロセスです。
市場の変動により、投資資産の価値が変わると、元々の資産配分からずれが生じることがあります。このずれを修正し、リスクを管理しながらリターンを最適化するためにリバランスが行われます。例えば、株式と債券の配分が当初の目標から逸脱した場合、リバランスによってその比率を元の計画に戻すことができます。
リバランスのタイミングは、定期的なスケジュールに従うか、資産配分が一定の割合以上に変動した場合に行うという方法があります。また、新たな資金を投入することによってもリバランスを行うことが可能です。これにより、長期的な投資戦略を維持しつつ、市場の変動に柔軟に対応することができます。
リバランスの重要性
リバランスをしないと、せっかく分散投資でリスクを低減しても、その効果が薄れてしまいます。しかし、頻繁にリバランスを行うと取引コストが増加し、逆効果になることもあります。そこで、適切なリバランスの頻度と基準を知ることが重要です。
リバランスの頻度
ポートフォリオのリバランスの適切な頻度は、投資家の個々の状況や市場の変動によって異なります。一般的には、年に1回のリバランスが推奨されることが多いですが、市場の動きや個人の投資戦略に応じて、半年ごとや四半期ごとに行う場合もあります。また、資産配分が初期の目標から一定の割合以上にずれた場合にリバランスを行うという方法もあります。重要なのは、リバランスを行うことでコストが発生するため、頻繁すぎるリバランスは避け、投資目標とリスク許容度に合わせた適切なタイミングで行うことです。
ノートレードゾーンとは?
今回参考にした動画『【話題作】ポートフォリオはリバランス必須!頻度や行う基準値を解説』では、ノートレードゾーンという概念が紹介されています。この動画は、アセットアロケーションの最適化に関する本の要約で、非常に専門的な内容をわかりやすく解説しています。
ノートレードゾーンとは、リバランスの頻度を減らし、取引コストを抑えるために設定される範囲のことです。具体的には、目標ウェイトから一定の範囲内でのズレを許容し、その範囲内ではリバランスを行わないという考え方です。
例えば、ポートフォリオの目標ウェイトが10%の場合、その半分の5%をノートレードゾーンと設定します。この場合、ズレが5%以内であればリバランスを行わないということになります。これにより、頻繁な取引によるコスト増加を防ぎます。
実際のリバランス方法
私のポートフォリオを例に考えてみましょう。
私は米国株式、米国債、ゴールドの三つのポートフォリオを用いています。この場合、平均ポートフォリオは33%、ノートレードゾーンは16.5%となります。もっと具体的なものを表にしてみました。
米国株式 | 米国長期国債 | ゴールド | |
割合(%) | 78 | 11 | 11 |
ノートレードゾーン(%) | 69.75~86.25 | 2.75~19.25 | 2.75~19.25 |
米国株式 | 米国長期国債 | ゴールド | |
割合(%) | 22 | 56 | 22 |
ノートレードゾーン(%) | 13.75~30.25 | 47.75~64.25 | 13.75~30.25 |
三つしかポートフォリオがない関係か幅がやたら広く感じます。とはいえ適切な方法論として提示されていますので活用していきたいと思います。
まとめ
リバランスはポートフォリオの健全性を保つために重要ですが、頻繁に行うと取引コストが増加するため、ノートレードゾーンを設定して適切な頻度で行うことが大切です。今回の動画を参考に、自分のポートフォリオに合ったリバランス方法を見つけてみてください。
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