最近、為替ヘッジ無しのレバナスが登場しました。これにより、QLDを購入する必要がなくなるかもしれません。この記事では、為替ヘッジ無しのレバナスの魅力と、私が為替ヘッジを嫌う理由について詳しく説明します。
「auAMレバレッジNASDAQ100為替ヘッジ無し」
満を持して登場した投資信託です。このファンドは、2024年7月19日よりSBI証券、7月22日より楽天証券で募集が開始されます。
ファンドの特徴:としてはNASDAQ100指数先物を利用し、純資産総額の2倍程度のリターンを目指します。3為替予約取引により米ドルを保有し、ドルベースのリターンを享受します。
信託報酬は年率0.4334%(税込)です。
為替ヘッジとは?
為替ヘッジとは、為替レートの変動リスクを回避するための手法です。具体的には、外国通貨建ての資産を保有する際に、その通貨の価値が下がるリスクを軽減するために行われます。しかし、為替ヘッジにはコストがかかり、そのコストが投資のリターンを削ることがあります。
私が為替ヘッジを嫌う理由
私は為替ヘッジを嫌う理由は、為替の如何に関わらず絶対にコストが発生するからです。為替ヘッジを行うことで、為替リスクを回避できる一方で、そのためのコストが常にかかります。
為替ヘッジコスト
為替ヘッジコストは、異なる通貨間での金利差に基づいており、ヘッジを行う通貨の金利が高い場合、その金利差分がコストとして発生します。例えば、日本円を米ドルにヘッジする場合、円の金利がドルより低ければ、その金利差がヘッジコストとなります。また、市場の需給状況によっては、通貨の調達に対する追加の金利(ベーシス)が発生し、為替ヘッジコストはさらに増加する可能性があります。
現在の日本の政策金利は-0.1%、アメリカの政策金利は5.50%ですので単純計算でも年間5%以上のヘッジコストが発生しています。
QLDの代わりに為替ヘッジ無しのレバナスを選ぶ理由
元々、為替ヘッジ無しのレバナスが存在していなかったため、QLDを活用する予定でした。しかし、auレバナス(為替ヘッジ無し)が登場したことで、QLDよりも魅力的な選択肢となりました。
- 運用手数料と売買手数料の優位性: auレバナス(為替ヘッジ無し)は、運用手数料と売買手数料の両方でQLDに勝っています。これにより、コストを抑えながら投資を行うことができます。
auレバナス為替ヘッジ無し | QLD | |
運用コスト | 0.4334%+隠れコスト | 0.95% |
売買手数料 | 無 | 有 |
- 隠れコストに注意: ただし、auレバナス(為替ヘッジ無し)には隠れコストが存在する可能性があります。投資を行う際には、これらのコストにも注意が必要です。
隠れコストは一年後の運用報告書を見るまではわかりません。参考までにauレバナス(為替ヘッジ有り)の最新の実質コスト(信託報酬+隠れコスト)は0.544%です。
まとめ
為替ヘッジ無しのレバナスの登場により、QLDを購入する必要がなくなるかもしれません。為替ヘッジのコストを避けつつ、運用手数料や売買手数料の面で優位性を持つauレバナス(為替ヘッジ無し)は、投資家にとって魅力的な選択肢となるでしょう。ただし、隠れコストにも注意が必要です。
投資を検討する際には、これらのポイントを踏まえて、自分に最適な選択をすることが重要です。
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