2025年4月7日、私は日本株のレバレッジ型ETF「日本株4.3ブル」を購入しました。
この日は、日経平均が一時3万1000円を割り込むほどの急落局面。
市場全体が悲観ムードに包まれるなかで、私はあえて「買い」の判断を下しました。
そこには、明確なルールと、ふと感じた直感の両方が存在していました。
「マイナス5%ルール」──明確な仕掛けのサイン
私が普段の判断材料として活用しているのが、「マイナス5%ルール」です。
これは、株価指数が週足で5%以上下落したときに“買い”を検討するというシンプルな逆張り戦略になります。
今回、2025年4月第1週における日経平均の下落率は、週足ベースで約9%。
この下げ幅は、ルールが点灯するには十分すぎるものでした。
「3万5000円まで戻す気がする」──出口は“勘”で決める
では、どのタイミングで売却するのか。
その出口戦略については、正直なところ“勘”に頼る部分が大きいです。
通常のリバランスタイミングまでの予想が全くつかないので短期目線で少し戻ったタイミングで売却してしまおうと思います。
ただし、35000円まで戻らない場合もありますので、ゴールデンウィーク前には売却してしまいます。
信じていない国に、一時的に乗るというスタンス
率直に申し上げますと、私は日本という国を経済的に信じてはいません。
構造改革の遅れ、悪化する財政、そして止まらない人口減少。
そういった根本的な課題を抱える国に、長期的な希望を持つことは難しいと感じています。
だからこそ、今回の投資も「戻ったら売る」ことを前提とした短期的な判断です。
一時的に乗って、一時的に降りる。どんなに上がっても、過信せず、利益を確定することを最優先に考えています。
次の資金は、米国MMFへ
このトレードの出口を迎えた後の資金の行き先は、米国MMF(マネー・マーケット・ファンド)を予定しています。
現在のような高金利環境では、MMFであっても安定的かつ魅力的な利回りが期待できる投資対象です。
これは「リスクから逃げる」ためではなく、あくまで次の展開に備えた計画的な“守りの一手”です。
リスク資産から一時的に資金を移し、落ち着いたところでまた攻めに転じる。
そのための戦略的な移動と位置づけています。
投資は、ルールと直感の交差点にある
今回の私の投資行動は、次の4つの要素で構成されています:
- マイナス5%ルールという明確な判断基準
- 「3万5000円まで戻すかもしれない」という直感
- 日本経済に対する冷静で慎重な見方
- 米国MMFという守りの資産への移動
一見すると感情的な動きに見えるかもしれませんが、実際にはルールに基づいた判断です。
一方で、ロジックだけで完結させず、直感を信じて動く柔軟性も大切にしています。
投資とは、理性と直感が交差する場所。
そのバランスをどう取るかが、長く続けるうえでの鍵だと私は考えています。
最後に:信じていなくても、投資はできる
「日本に期待していないのに、なぜ日本株に投資するのか?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、信じていないからこそ、冷静に、短期で、効率よく活用するという考え方もあります。
期待していなくても、タイミングが合えば、乗ってみる価値はある。
それもまた、一つの投資スタイルだと思っています。
今回の4.3ブル購入は、まさにその象徴です。
信じない国に、一瞬だけ賭けた──そして、いつものルールをあえて外れてでも動いた。
その判断が正しかったかどうかは、後になって分かることかもしれません。
けれど、いつもと違う判断をしたからこそ、振り返る意味がある。
そして、そこからまた次の行動へとつなげていけると信じています。
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