アメリカ株はもう終わり?暴落で不安なあなたへ──“考える投資”が未来を変える

資産運用

■ はじめに:今、投資家の心にあるもの

「アメリカ株、もうダメかもしれない」
「暴落が来るって、みんな言ってる」
「積み立て、このまま続けて大丈夫?」

ここ最近、こんな声をたくさん耳にします。
SNSには不安が渦巻き、過激な予測や“出口論”が拡散されています。

そんな中で──
損失を他人のせいにする人、焦って積み立てをやめる人、話題の銘柄に飛びつく人。

気持ちは痛いほどわかります。
でも、私はあえて言いたいのです。

投資で一番やってはいけないのは、「自分で考えないこと」です。


■ なぜ「他人任せの投資」が危険なのか?

あなたは、最近買った銘柄についてこう聞かれたとき、答えられますか?

「なぜ、それを選んだの?」

「有名な人が言っていたから」
「SNSで人気だったから」
「ランキングに載っていたから」

……そんな答えが返ってきたなら、危険信号です。
うまくいけば“他人のおかげ”、失敗すれば“誰かのせい”。
そんな投資を続けていては、いつか大きな代償を払うことになります。


■ 流される心理には、理由がある(バイアスの罠)

私たちは意志が弱いわけではありません。
投資で流されてしまうのは、人間の心理的なクセ=バイアスによるものです。

◆ 権威バイアス

「この人が言うなら間違いない」と、有名人や専門家の言葉を無条件に信じてしまう傾向。

◆ 確証バイアス

「これは正しい」と思い込むと、それを裏付ける情報ばかり集め、反対意見を無視してしまうクセ。

どちらも、冷静さを奪い、考える力を鈍らせます。


■ 私の失敗談:暴落時に“逆張り”で大やけど

正直に言えば、私もかつて流されていました。

ある暴落時、SNSで「まだ下がるぞ」と煽られ、
私はインバース型の商品を購入してしまったんです。

「このまま下がるに違いない」という思い込み。
でも、実際には反発。損失が出ました。

何より悔しかったのは──
「自分で考えなかったこと」でした。

不安に任せて動いた投資は、後に何も残りません。
だから今は、結果より「納得して選べたかどうか」を大事にしています。


■ 投資は、失敗してもいい。でも…

未来の相場は誰にもわかりません。
投資で失敗すること自体は、むしろ当たり前のことです。

でも、大切なのはここです。

「その選択を、自分で納得してできたか?」

もしそれが“他人の意見に乗っただけ”なら、
損をしたとき、人は何も学べません。

でも、“自分で考えて選んだ”投資であれば、
たとえうまくいかなくても、そこから得られるものがあります。


■ 自分で考える力を育てる、3つのステップ

では、どうすれば「自分の判断軸」を育てられるのでしょうか?
私が実践してきた、シンプルな3ステップをご紹介します。

1|「なぜこの投資先に惹かれたのか?」を自問する

人気、話題、ランキング…。自分が何に反応しているかを言語化することで、バイアスに気づけます。

2|あえて“反対意見”に触れてみる

「この銘柄 危険性」「下落の可能性」など、あえてネガティブな情報も探し、思考の幅を広げましょう。

3|「どんなときに売るか」を先に決めておく

買ったときこそ出口を考える。自分のルールを作っておけば、感情的な行動を避けられます。


■ 本を読むという、“静かな武器”

もうひとつ、私が自分の投資思考を磨くために欠かせなかったのが、本を読むことです。

SNSはリアルタイムの情報源として便利ですが、
時に“騒がしすぎる”世界でもあります。

そんなときこそ、本という静かな場所に身を置き、
本質に触れる時間が、自分の軸をつくってくれます。

特におすすめの3冊はこちら:

  • 『ウォール街のランダム・ウォーカー』(マルキール)
     インデックス投資の原理を学ぶなら必読。長期投資の土台を築けます。
  • 『敗者のゲーム』(チャールズ・エリス)
     「個人投資家にとって勝つとは?」を深く問いかけてくれる一冊。
  • 『ジャスト・キープ・バイイング』(ニック・マジューリ)
     積み立て続ける勇気とロジックがもらえる、行動派向けの実践書。

■ まとめ:誰のための投資か?

投資は、お金の話に見えて、実は「生き方」の話です。

お金は、命と時間の次に大切なもの
だからこそ──

生殺与奪の権利を、他人に委ねてはいけません。

自分の頭で考えて、自分の選択に納得する。
その姿勢こそが、投資だけでなく人生をも強くしてくれます。

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