『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』から出口戦略を考える

資産運用

『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』(ビル・パーキンス著)を購入してみました。

『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』の概要

  • 人間は老後に備えて貯蓄するが、年を取ってからだと金は使わない、というか使えなくなる。
  • 貯めこむだけで終わるよりは思い出や経験のためにお金を使うことを推奨している。

最近、投資の勉強をしていると資産形成のためには節約してその分を投資に突っ込んで時間をかけて増やしていけ!というのをよく見るのでこの本はそのような考え方に一石を投じるものなのかなと思いました。

今しかできないことにお金を使え

筆者は、人は何かやるにしてもタイミングがあると主張します。人間は年を取ると体は衰えていく、色々と行動を起こしにくくなる縛りが発生する、気力もなくなる。よって出来ないことが増えていきます。そういうわけで今しかできないことをやるべきだと言うわけです。

では何をやればいいのかというと経験への投資をおススメしています。

人間に最後に残るのは思い出であり、人生においては経験からの記憶の配当が得られ、それによって人生はますます豊かになると言います。

ダラダラと浪費しない

本の中では、毎日のスタバのコーヒーを例に挙げられています。

(もちろんお金をどう使うのかは最終的には本人の自由だが)日々の習慣の中でなんとなしで使われるお金について、本当に使うべきことなのか考える必要があるのではと提案しています。具体的には、前述の経験への投資を推奨しています。

また、浪費とは逆の節約癖についても警鐘を鳴らしています。データではアメリカ人でさえも資産の8割以上を残して亡くなる方が多いそうです。自由の国ですらこれですから、日本ではもっと高いかもしれませんね。

筆者は老後の金銭不安があるなら年金保険をかけろ、その分が準備できたら残りは経験に使え、と言っていますが、これは日本でも同じことが言えるのか怪しいです。

年齢によって、金、健康、時間を最適化する

筆者は別のお金の使いどころとして、健康と時間への投資を挙げています。

人間は、加齢によって衰えていきやる気も減っていくということは先ほど述べたとおりですが、これに対して健康に投資をすることで健康を維持し活動できる時間を増やすことを推奨しています。

また、中年以降では自分の時間を金で買うことをおススメしています。時短のための家電を購入したり、家事代行を頼んでみたりですね。実際に心理学の研究でも時間を作るためにお金を払う人は、年収に関係なく、人生の満足度を高めることができるというデータがあるそうです。

やりたいことの賞味期限を意識する

具体的になにをやるかについてはタイムバケットを使って洗い出す方法を紹介しています。

タイムバケットとは、実際に人生のうちでやりたいことを書き出してみて、それらを5年もしくは10年刻みの年表に振り分けてみるやり方です。

ちなみにオーストラリアの有名な緩和ケア職員のブログで紹介されている、患者から聞き取りした人生で公開していることは「勇気を出して、もっと自分に忠実に生ければよかった」と「働きすぎなかったらよかった」だそうです。

45~60歳で資産を取り崩し始める

筆者はタイトルのゼロで死ぬための資産を実際の切り崩し方についても提案をしてくれています。

人間だれしもいつ死ぬかわからないので余計に不安になるわけですが、自分のおよその寿命を計算することを提案しています。どうやらアメリカでは保険会社が寿命計算機なるものを公開しているようです。

調べてみたら日本でもありました。

大樹生命保険株式会社:長生き診断

やってみたらかなりざっくりです。最近だと遺伝子検査で罹患リスクがわかるものもあるらしいのでそういうものを参照できるかもしれないですね。

筆者は、寿命からだいたいの必要な金額を計算し、切り崩しタイミングを考えることを提案しています。それに合わせて資産形成でしたり、保険等を準備しようといった具合です。

この本を読んでみてのこれからの行動

自分の寿命を計算してみましたが、どうやらだいぶんと健康的な生活をしているようで、かなり長生きしますとのことでした。

まだまだ自分の老後をイメージしてということがないのですが、まずはタイムバケットの作成をやってみようと思います。

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