投資家必読!ハワード・マークス氏の「投資で一番大切な20の教え」から学ぶ、指数以上の成績を目指すための戦略

資産運用

今回は、オークトリー・キャピタルの共同創業者であり、世界的に有名な投資家であるハワード・マークス氏の著書『投資で一番大切な20の教え』を読んでみたので、その感想と学びをシェアしたいと思います。

この本は、指数以上の成績を目指すための助言が書かれている本です。初心者向けの本ではありませんが、投資に興味のある方や、自分の投資スタイルを見直したい方にはおすすめです。

本書の内容

本書は、ハワード・マークス氏が自身の投資哲学をまとめた20の教えを紹介しています。それぞれの教えには、具体的な事例やエピソードが盛り込まれており、読みやすくわかりやすいです。以下は、本書の中から私が特に印象に残った教えをいくつかピックアップしたものです。

株価は単純な企業価値だけではなく、市場サイクルや投資家心理の影響を多大に受けている

株価は、企業の業績や将来性だけで決まるのではなく、市場の状況や投資家の感情にも左右されます。筆者は、株価が常に振り子の動きをすると表現しています。

つまり、天井も続かないし、最悪の状況もずっとは続かないということです。市場は過剰に楽観的になったり、過剰に悲観的になったりすることがありますが、そのようなときには、冷静に判断して、逆張りのチャンスを見極めることが大切です。

未来の株価はどうなるのかは誰にもわからないが、現状を把握し推測することで備えることはできる

未来の株価を正確に予測することは不可能です。しかし、現在の市場の状況や動向を分析し、将来の可能性を推測することはできます。筆者は、市場の状況をいくつかの要素に分けて考える方法を提案しています。

それは、基本的な状況、市場の心理、資産価格、投資行動などです。これらの要素の相互作用によって、市場は変化していきます。投資家は、これらの要素の現在のレベルや方向性を把握し、将来の変化に備えることが必要です。

リターンも大事だが、リスク回避できる人がもっとすごい

投資の目的は、リターンを得ることですが、それだけでは十分ではありません。リスクを管理することも重要です。筆者は、リターンを高める攻めの戦略とリスクを回避する守りの戦略を組み合わせて、自分のアセットアロケーションを作ることを勧めています。

攻めの戦略は、市場の平均以上のリターンを狙うことで、市場に対する優位性を示すことができます。守りの戦略は、市場の下落に対する耐性を高めることで、市場に対する安全性を確保することができます。両方の戦略をバランスよく取り入れることで、市場の変動に対応できる柔軟性を持つことができます。

その他大勢の投資家の動きに惑わされないことが必要

市場には、多くの投資家が参加しています。その中で、自分の判断や行動をすることは、簡単なことではありません。市場の動きに流されたり、他人の意見に影響されたりすることは、よくあります。しかし、筆者は、そのようなことをしないで、自分の考えや信念を持つことが大切だと言っています。

市場の平均を超える成績を出すためには、市場の平均とは違うことをする必要があります。そのためには、自分の分析や判断に基づいて、市場とは逆の方向に動くことも必要になります。そのようなことをするには、自信と勇気が必要ですが、それができる人が、真の投資家だと筆者は言っています。

人間は自分が考えているほど暴落耐性がないので注意しましょう

市場は、常に上昇するわけではありません。時には、大きな下落もあります。そのようなときに、自分のポートフォリオが減っていくのを見るのは、辛いことです。

筆者は、人間は自分が考えているほど暴落に耐えられないと言っています。つまり、市場が好調なときには、リスクを取って高いリターンを狙うことができると思っていても、市場が悪化したときには、リスクを減らして安全な資産に逃げることになるということです。そのようなことをすると、市場の上昇に乗り遅れたり、市場の下落に巻き込まれたりすることになります。そのためには、自分のリスク許容度を正しく把握し、自分に合ったポートフォリオを作ることが必要です。

本書を読んでの私の戦略

この本を読んで、私は自分の投資スタイルについて考え直す機会になりました。私は、特に変わらずレイダリオ氏のオールシーズンズポートフォリオを参考に市場に臨みたいと思っています。

オールシーズンズポートフォリオとは、経済の状況に関係なく安定的に成長することを目指したポートフォリオです。レイダリオ氏は、経済の状況を4つのシナリオに分けています。それは、インフレーションが上昇するとき、インフレーションが下降するとき、経済成長が上昇するとき、経済成長が下降するときです。それぞれのシナリオに対応する資産クラスを選び、均等に分散投資することで、市場の変動に左右されないポートフォリオを作ることができます。レイダリオ氏のオールシーズンズポートフォリオの具体的な構成は以下の通りです。

資産クラス比率
株式30%
長期国債40%
中期国債15%
7.5%
商品7.5%

私は、このポートフォリオを参考にして、自分の投資目的やリスク許容度に合わせて、資産クラスや比率を調整しています。私は、現在は政策金利が高く調整局面前と推測していますので、株式の比率を少し低めにしています。また、暴落局面に備えて米国の長期国債を多めに保有しています。金は、インフレーションヘッジとして持っています。私の考える現状の具体的な構成は以下の通りです。

資産クラス比率
米国株式22%
米国長期国債56%
22%

このポートフォリオは、市場の状況に関係なく、安定的に成長してくれると期待しています。もちろん、市場の変化に応じて、ポートフォリオの見直しや調整も必要ですが、基本的には、長期的な視点で投資していきたいと思っています。

まとめ

今回は、ハワード・マークス氏の投資で一番大切な20の教えを読んでみたので、その感想と学びをシェアしました。この本は、投資に関する多くの知識やヒントが詰まっている本です。投資に興味のある方や、自分の投資スタイルを見直したい方には、ぜひ読んでみてほしいと思います。私は、この本を読んで、自分の投資スタイルについて考え直す機会になりました。私は、特に変わらずレイダリオ氏のオールシーズンズポートフォリオを参考に市場に臨みたいと思っています。皆さんも、自分に合ったポートフォリオを作って、市場の変動に対応できるようにしましょう。それでは、また次回。


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